教育方針

夢をかなえる人づくり。

実学・創造・躾
  • 実学とは
    業界に即した実践教育により、社会ですぐに役立つ技術や知識を学びます。
  • 躾(しつけ)とは
    自らを律し、相手を思いやれる社会人としての素養を育みます。
  • 創造とは
    さまざまな創作体験や発表を通し、豊かな個性を養います。

「実学」「躾」「創造」という3つのキーワードに示される本校の教育理念は、生徒が社会に巣立ったのちも、社会的・職業的に自立した人間として自ら知識を深め、個性や能力を伸ばし、自らが主体的に人生を切り拓いていけるようになることを願って定めたものです。
このことを実現するためには、学んだ知識や技術を教科書どおりに理解・記憶するのではなく、それらを互いに関連付けて考え、実際に役立つ知識や技術へと理解を深めることが必要です。
知識や技術には答えが明快で、〇や×で評価できるものもありますが、そうでないこともたくさんあります。
現実の生活の中で起こりうるような事について考え、判断し、あるいは人に伝えられるかといったこと、どのように社会と関わるか、良い人生を送ることができるかといったことを 学んでもらうために私たちの学校はあります。

           

3つのポリシーと4つの指標

3つのポリシー

自分の夢を実現するために、どのように自分を磨いていくのか、どんな知識、技術そして仕事に対する心構えを持つべきなのか、在学中だけでなく卒業後も考え続けることがとても大事です。
社会的・職業的に自立したプロとして一本立ちしたとき、どんな人間となっているのか、あるべきプロの姿はどんなものか、在学中から具体的なイメージを掴んでおく必要があります。 このあるべき職業人の姿を「養成人材像」と言います。
この養成人材像こそ、自分を活かすための進路を真剣に模索している中学生の皆さんに対し、 学校が明確な言葉で指し示すべき最も重要な指針となるものです。
そして、この理想の職業人(養成人材像)に向かって歩むスタートラインに立ったとき、つまり  学校を卒業したとき、どんな知識や技術、そして心構えを持っていて欲しいのかという指標を、グラデュエーションポリシー(GP)と言います。
GPを達成するために、どんな教育課程(カリキュラム)を編成し、どのような教育内容・方法を 実践し、学生の学習成果をどう評価するのかを定めたものをカリキュラムポリシー(CP)といいます。
地図もなしに目的地にたどり着くことはできません。同様に、すべての教育活動は具体的な目標と、その達成度を評価するための具体的な指標が不可欠です。
本校の2つの学科は、養成人材像、グラデュエーションポリシー、そしてカリキュラムポリシーという教育活動における極めて重要な目標と指標を明確な言葉で示しています。
また、これらの指標で示している本校の教育活動に共感し、本校で学ぶことを検討されている方に対し、入学生受け入れの基本方針を定めたものをアドミッションポリシー(AP)といいます。
GPとCPは学科ごとに定められていますが、APは学校全体に共通して定められています。入学希望者が、中学校でどのような学習成果(学力の3要素※)を習得したのか、その判断基準となる指標です。
GP・CP・APの3つの指標を「スクールポリシー」と言い、現在、文部科学省は高等学校や高等専修学校に、在校生と入学希望者に対して明確・具体的な言葉で提示することを推奨しています。

※学力の3要素とは以下のものになります。
(1) 知識・技能
(2) 思考力・判断力・表現力等の能力
(3) 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

4つの指標

学校の価値を示す端的な指標は、生徒が入学したときに抱いていた夢の実現を学校が支援できたかどうかです。
このことを実現するためには、大前提として、次のことを生徒が入学する以前にあらかじめ設定しておく必要があります。

① 学校・学科はどんな人材を養成しようとしているのかというゴール(養成人材像)
② 節目節目(学年・学期)における到達度合いを評価する到達目標
③ 各授業科目を履修することが、学科の養成人材像の実現にどう関係するのかを示す  科目到達目標
④ 各授業回の履修内容が科目の到達目標にどう関連しているのかを示す「コマ」到達目標

これら4つの指標は矛盾することなく、一貫していなければなりません。
この関係を図にすると以下のとおりです。

4つの指標

すべての授業科目は、科目到達目標とコマ到達目標を明確に定めた授業計画(シラバス)を作成し、この計画に従って授業を行っています。

3つのポリシーと4つの指標 【美容師科】

3つのポリシーと4つの指標 【製菓衛生師・調理師科】